テーマ

aptitudeテーマは、単に、釣り合いのとれた設定の集まりです。テーマは、オプションのデフォルトの値を上書きすることで機能します。つまり、あるオプションがシステムの設定ファイルや個人用の設定ファイルで設定されていない場合、aptitude は標準のデフォルト値を使用する前に、利用可能であれば現在のテーマの設定を使用します。

テーマは単に、Aptitude::Themes の下の、名前のついたグループです。このグループに含まれる各設定オプションは、グローバルな設定の中の対応するオプションを上書きします。例えば Dselect テーマが選択されている場合、オプション Aptitude::Themes::Dselect::Aptitude::UI::Package-Display-Format はオプション Aptitude::UI::Package-Display-Format のデフォルト値を上書きします。

テーマを選択するには、例えば次のように、設定オプション Aptitude::Theme をテーマの名前に設定してください。

Aptitude::Theme Vertical-Split;

以下のテーマが aptitude に付属しており、/usr/share/aptitude/aptitude-defaults に含まれています。

Dselect

このテーマを用いると、aptitude の外観および振舞いが、長年使われてきた dselect パッケージマネージャにさらに似たものになります。

[dselect theme]
Vertical-Split

このテーマは表示を再配置します。現在選択中のパッケージの説明は、パッケージ一覧の下に現れるのではなく右に表示されます。このテーマは非常に横幅の広いターミナルとともに用いると便利です。おそらく、組み込みのパッケージの階層構造を編集するときにも便利でしょう。

[vertical split theme]